野生蘭の岩千鳥(イワチドリ)の新花や自己流栽培方法などの情報を発信中!!
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日中は暖かいのですが、朝晩がずいぶんと冷えるようになりました。11月に入って岩千鳥も紅葉するようになってきました。葉もずいぶんと黄色みをおびてきて、これから徐々に茶色になって枯れていきます。
ここまで葉がもったものは良作間違いなし。本当はもっとゆったり植えたものの方が良作になるんでしょうけど、場所の関係でビン出し品はすし詰め状態で1年を過ごします。いっぱい入ってた方が通販のお客様も喜びますしね。
交配の種類によって早く枯れるものとほとんど変化のないものとがハッキリと分かれるのが面白いです。写真は隣り合ったトレーですが、一つは早くに紅葉して葉っぱも茶色に変色しています。もう一つは「まだまだ行けるぜ」と言わんばかりに元気です。鉢はカチカチなので球根は出来ているのでしょうけど、寒くなっても葉が青々としているものは球根ができてなかったりするのでこういうポットを見ると心なしか心配になります。
早く黄色に紅葉してくれ~・・・
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咲いた花が2本だけなのでなんとも言えませんが、パイロット花を見る限りではなんとなく両親の中間に位置する花が咲きそうな予感。
両親の系統がまったく違うので、もしかすると駄花が多くなるかもしれません。(駄花といってもある程度のレベルの花でしょうけど・・・最近は贅沢になってイカン) 駄花が多い交配は意外と飛び抜けた良花が咲くことも多いのでこれからの交配の軸になる花を産出させたい交配です。
この交配をビン出しから1作して見た感想は系統の違いにより、かなりの強健種になりそう。他の交配と比べて葉も大きく、根張りもいいです。鉢の底から根が出てくるぐらいですから。
今の段階で葉が大きいので将来的には展示会映えする大きな木になりそうです。最近は意図的に地上部が大きい個体を選別して交配に使ったりしていますので、こういう交配はいい交配親になるやもしれません。
この交配はパイロット花も咲いていませんし、どういった結果になるかなんともわかりませぬ。
母体の「H3D~A」(長いので省略)のような四条で歌姫斑紋になればいいなぁ、とは思います。
「赤虎」などH3D鈴姫は多条になる傾向もベタになる傾向もあるので、どうなるか読み切れませんが、母体の「H3D~A」は多条になる傾向が強いかもしれません。
とはいえ、同じくH3D鈴姫系の「月の虹」(ほぼベタ)と「赤兵衛」(ほぼベタ、中裂に地色あり)を交配しても半分以上が多条花になったので、やはり読み切れません。(結局はわからんのかい?!)
確実なのは、ベタ系、多条系が咲いたにしてもこれまでにない花が咲くのは間違いない交配だと思います。
話は変わりますが、10月発行のリスト品でけっこう完売が目立ってきました。通販リストのページを見ていただけると、最新の完売状況がわかります。
なぜか今年人気のある絣紋交配。値段も手ごろなのもあるんでしょうけど、見直されてきているのでしょうか・・。
大輪、円弁化が進み、花型のばらつきはあまり出ないようになってきているように思います。もう少し大輪化はさせたいところですが、絣紋の最大の弱点である地色と絣紋との曖昧さをなんとかしなくては。「絣紋は芸が目立たないから・・・」という方はけっこういます。擦れていような、かすれたような紋様が絣紋であるから、ハッキリした紋様は絣紋らしくないと批判もあるのでしょうが、園芸化とはそういうものなんでしょう。
念の為、「絣」をインターネットで調べてみると「絣(かすり)とは、模様がところどころにおいて「かすった」ように織られた染め文様・・・・」だそう。「かすった」ように??なんとも曖昧な表現です・・・。
なるほど、絣紋の最大の特徴はこの曖昧さにあるのでは?!
しかし曖昧さを追求もできず・・・。
やはり、絣紋の生き残る道は濃い色の絣紋を作るしかなさそうです。
一点花と絣紋とを交配してその戻し交配が今年ビンで発芽しています。濃い絣紋を作ろうと、いたって短絡的で単純な考えです。濃色絣紋を狙った交配ですが、その交配では並花、絣紋、一点花が咲くでしょう。案外、副産物である一点花あたりで変なのが咲くやもしれません。交配とはこういうものです。
で、その一点花をセルフすると狙った濃色絣紋が咲いたりして。交配とはそういうものです。
あ、交配内容の説明になってない・・・
超濃色大輪狙いの交配です。親は「濃色無点」と「無点仁王」との交配の濃色無点花ですが、特に大輪というわけでもありませんでした。遺伝は隔世で出ることが多いので、大輪遺伝子も隔世で出るのでは??ともくろんでいます。
無点花に限らず、葉が墨流しになるものは花もいいことが多い気がします。この交配でも墨流しがかなりの割合で出ましたので、期待しています。父に話したら「アテにするなよ、墨流し」と言われました・・・キビシー!!
オキナワチドリには相当濃い無点花が存在していますが、あのレベルまではちょっとしんどそうです。
かなり玄人好みの交配かと思っていましたが、マニアの方から一般の方までいろいろとお買い上げいただきました。ありがとうございました。